き | octillion
奇談蒐集家
¥200
太田忠司著。 安楽椅子探偵ものの連作短編集です。 新聞広告に応じて、「奇談蒐集家」恵美酒の前で、自らの経験した「奇談」を語る人々。「自分の影に刺された男」「古道具屋の姫君」「水色の魔神」・・・。 しかしそれら奇談はいずれも、恵美酒の助手、氷坂によって、たちどころに「真相」が明かされてしまう。 少々ビターな読み心地も楽しめます。その中にちょっぴり優しい幕切れのものもあるのが洒落た印象です。